くらサンブログ

熊本のいろいろな文学、歴史をご紹介。日本に、アジアに、世界に熊本の魅力を発信するハッピーブログ

熊本が誇る自然、水を魅力に大企業が集まるわけを徹底調査

熊本にはたくさんの企業が進出しています。またここ10年前頃から、熊本はシリコンアイランドとも呼ばれています。そこで今回はそんな大企業がなぜ熊本に進出してきたのかについて語ってみたいと思います。

熊本には、阿蘇や、球磨川や、白川や、緑川など、さまざまな河川があり、全国でも有数の農業県でもあるのです。しかし工業化については熊本は、やや遅れていたようです。でも昭和に入ったころから、雇用機会の増大などを目指して、積極的な企業誘致を行って来たこともあり、現在では全国や世界に展開を見せる大企業が進出しているんですよ。もちろん誘致があったからといって、企業側にも進出するかというとそうでもなくて、企業側にもメリットがないと熊本には進出しませんよね?そんな熊本の魅力、企業にとっての魅力を、いくつかの企業を元にたどってみましょう。

 

 

1. 熊本ホンダ製作所

まずは、菊池郡大津町にある本田技研工業(以下、ホンダ)を例にみてみましょう。

熊本のホンダ製作所は、全国で4番目の製作所であり、昭和51年操業を開始。国内の中では最も広い敷地です。現在はおもにオートバイや汎用エンジンを量産しています。そのホンダが熊本に進出して来た理由はなんでしょうか。

 

①容易な働き手の確保。

当時の町周辺は他に大型工場が無く、働き手の男子の労働力を確保しやすかった。

②安価な輸出費用。

 熊本ホンダ製作所で作られる50~200ccクラスのオートバイのうち、8割は海外に輸出されている。それらのオートバイはの主な輸出先は、東南アジアである。製品は熊本から福岡(博多港)へ運ばれそこから海路で輸出される。なぜ一旦熊本から福岡まで運搬するのかというと、福岡港に輸入品を運び積み荷を空にして東南アジア諸国に帰ろうとする船を利用して、価格を安く抑えることが出来た。

 

2. 日本製紙

2つ目は、日本製紙です。

日本製紙の工場は、八代市にあります。その操業は大正13年と、日本製紙の基幹工場の中で3番目に古い歴史をもっているようです。その日本製紙が熊本に進出して来た理由はなんでしょうか。

①パルプ製造に適した軟水

八代市には、県内最大の川・球磨川が流れ、かつ水質はパルプを製造に適した軟水だった。

②容易な良質な木の確保。

また八代市の東に連なる九州山地は良質な原木を調達できたことがおおきかったのです。

③運搬が容易。

八代海を通じて水路、原材料の搬入、製品の運搬がしやすいのも大きかったようです。

 

3. サントリー

サントリーが熊本に進出してきたのは、平成15年のことです。上益城郡嘉島町に工場が置かれました。

①地下水が豊富

そこは地下水が豊富で、平成の名水百選にも選ばられた「浮島・六嘉湧水群」を擁したことで知られる「水の郷」でした。

実際にサントリーがここを選んだのは全国各地の水源の中でも熊本の水がおいしく、水量が豊富という理由だそうです。

飲料水なので、水がおいしくないとだめですよね。



4. 半導体工場

また熊本には、半導体工場が多いです。菊陽町に、ソニー、東京エレクトロンがあります。

①高純度な水が潤沢にある。

やはり半導体を製造するにあたっては、ひと際高純度な水が、しかも大量に必要になります。そんな半導体工場にとって、熊本という土地は優位性が高かったのですね。

またソニーは、使った分だけの水を、自然にも戻そうというコンセプトのもとで、地域の涵養田活動もおこなっているのです。



如何だったでしょうか。このように熊本が誇る大自然は県民のみならず、多くの企業にも恩恵をうけているのですね。これからもおいしい水を維持して行くためにも、私たちはもっともっと日ごろから出来ることをやっていかなければなりませんね。無駄な水を使わない。適度に水を止める。お風呂の残り湯を有効活用する。エアコン設定を控えめにする。電気はこまめに消す。簡単なことですが、続けていかないと意味がないので頑張らなくとも自然に出来るようになりたいです。